先月レンタルした「るろうに剣心 最終章 The Final」に引き続きは続編にあたる「るろうに剣心 最終章 The Beginning」をレンタルしてきました。
という事で今回は原作ファンでもある私が「るろうに剣心 最終章 The Beginning」を観た感想をつらつらと書いていきます。
当たり前ですが本編のネタバレ満載の内容となっていますので、まだ本編を見ておらずネタバレされたくない方は必ずブラウザバックしてください!!!
原作漫画とほぼ同じストーリー展開
「るろうに剣心 最終章 The Final」はストーリー導入部分から原作にはないオリジナル展開が繰り広げられていました。しかし「るろうに剣心 最終章 The Beginning」は冒頭から原作とほぼ変わらず、観ていると原作を思い出させてくれるようなストーリー展開でした。
原作漫画だと縁達の赤べこ及び警察署長自宅襲撃後に、剣心が薫たちに巴との出会い~別れを語る回想回という設定でした。しかし前作で縁達との決闘に決着がついている為、その設定は無くなっていました。
ですが過去編のストーリー展開は最序盤こそ若干違ったものの、それ以降はほぼ原作に忠実になっており、まるで漫画を見ているような感覚で観ることができました。
特に剣心が巴の許嫁である清里明良を襲撃するシーンは原作ファンなら必見です!!!
ただ個人的にこのシーンで一番好きなのは、襲撃後に剣心の働きを陰から監視していた検分役との会話シーン、
検分役A「緋村さんの顔に一太刀入れるなんて、この男かなりの腕前ー」
緋村「いや…腕自体は大したことありません。ただ生きようとする執念は凄まじかった」
ー中略ー
検分役A「しかし『生きようとする執念』ねぇ。流石、超一流の剣客ともなると刀を交えただけでそこまで判るものとは。」
検分役B「ああ…けどよ。そこまで判りながら、顔色変えずにここまでやれるとは…」
るろうに剣心 第百六十五幕「追憶ノ壱ー人斬りー」
検分役B「やっぱりアイツは『人斬り』だよ…」
原作では清里を含む3人を飛天御剣流を用いてあっという間に惨殺するシーン…。今の剣心では考えられない、非情な姿を持っていた事を改めて思い知らされる重要な場面です。
映画では生きようとする執念の部分だけちょっと違った形で描かれていましたが、このシーンはそのまま映画にして欲しかった!!!
中盤以降に関しても巴との出会いのシーンや巴との生活、終盤の闇乃武との戦闘シーンなどいずれも原作ファンならニヤッとできるシーンが盛りだくさんとなっていました♪
予想以上に巴役がピッタリでした♪
るろうに剣心の追憶編が実写化されると聞いて一番不安だったのが雪代巴の役を誰がやるのかでした…。原作では謎めいた薄幸の美女といった感じで、常に無表情で感情が読めない難しい役回り。
アニメ&漫画の実写化の中で大成功を収めたるろ剣でも、巴役を綺麗にこなせるのは中々居ないだろうと思っていました。
結果として巴役は有村架純さんが演じることとなり、ディザーPVを観た時は衝撃を受けました…。
観る前は何となく有村架純さんに小柄なイメージを持っていて、背の高い印象の巴役は無理なんじゃないかと思っていました。しかし実際に観てみるとそんな事は一切なく、無表情の中にもどこか色気を感じられる雰囲気は、他に巴役ができる人は居ないんじゃないかと思える程ハマり役に見えました!!!
終盤の笑顔を見せるシーンは原作同様感動ものでしたね♪
戦闘シーンは前作と変わらず大迫力!!!
本作は幕末が舞台という事で戦闘シーンは血が飛び散る凄惨なシーン満載。容赦なく人を斬っていく剣心の姿はまさしく『人斬り抜刀斎』そのものでした…。池田屋襲撃事件や沖田総司との殺陣、更に闇ノ武とのバトルなど、要所要所に戦闘シーンが盛り込まれていたので最後まで飽きることなく観続けることができました。
エンディングが個人的にちょっと残念…
全体的に大満足の本作ですが、個人的に1点だけ残念な点がありました。それがエンディングです…。
剣心の十字傷は清里が付けた傷と巴が付けた傷が、それぞれ偶然交差する形になったのが原因でした。清里が付けた傷は原作通りの展開でしたが、本作だと巴が付けた傷は剣心に斬られた巴が倒れた後に無理やり刀で頬を斬る展開となっていました。
原作では目が一時的に見えなくなった剣心が闇ノ武リーダーに斬りかかった際、巴が間に割り込んでリーダーを刀で刺し、剣心はリーダーではなく巴を斬ってしまいました。そして巴が持っていた刀が落ちる際にたまたま剣心の頬を切り裂き、それが十字傷になったのです。
個人的に故意ではなく偶然できたこの十字傷に意味があると思っていたので、このシーンはちょっと残念でしたね…。
また本作のラストは死んだ巴を家に残し、その家を焼き払って剣心が去っていくといった形で終わりました。この展開も個人的に「う~ん…」といった感じです。
原作でもはっきりと巴の遺体をどうしたのか書かれていなかったはずですが、お墓はお寺にあるという会話があったので少なくとも映画の様な火葬をしたとは思えないんですよね…。
原作と違って回想編といったストーリー展開ではなかったので、明確に話を終わらせる為にあのような形にしたのかと思いますが、それにしてもなんだかモヤモヤ感が残る終わり方でした。
強いて挙げるなら明確に巴の遺体をどうしたのかは伏せたままにして、幕末の世界に舞い戻る剣心に注目した形で終わった方が個人的にスッキリしたかな~と。
まとめ
長々と書きましたがエンディングこそ不満が若干残ったものの、全体的に大満足の作品でした!!!
るろ剣好きなら絶対に楽しめるストーリー展開になっていますし、バトルも迫力満点で面白くアクション好きな方にもおススメです。
ちなみに観る順番ですが公開順通り「The Final」→「The Beginning」と観るのもいいですが、明確にストーリーが繋がっているわけではありませんので、順番が逆になっても十分に楽しむことができると思います♪